「略奪愛」8〜ぼくが彼を奪い、彼がぼくを奪った〜

〜前回の話〜


ある日のこと

ぼくの恋人と彼の恋人同士
4人で遊んでいると
彼の恋人から
ある提案された。


『今度さ、4人で旅行に行こうよ!』
と彼の恋人が言った。


『うん!いこいこ!どこにする?』
と乗り気なぼくの恋人。


話はどんどん進み
旅行の日程や場所が決まり、
ぼくたち4人の
波乱の旅行が幕を開けるのだった…。




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カップル同士の食事会

昨夜から
一段と空気が冷え込んだ


旅行当時の朝
ぼくと恋人はいつもより早起きをして
ぼくが寝ぼけるなか
恋人は張り切っていた。




友達カップルと旅行とか初めて!
などと恋人言い
昨夜からルンルン気分で

見えいるぼくは
しんどくなった。




「今からいっそのこと断る…」

そう思っても、もう遅く

それにもともと
ぼくには断る理由も勇気も度胸も
持ち合わせていなかった。




テレビに映るニュースでは

秋から一気に冬になりました!
今日から冬到来です!
お出かけする際には、温かい格好で!


とキャスターのお姉さんが
お茶の間に座る僕たちや
日本中のお茶の間に伝えていた。





彼も見ているだろうか…

そう思うと
ため息が出た。




そんなぼくに恋人は
「もうすぐ出る時間だよー!」
と伝えて

ぼくは重い腰をあげた。





せっかく行くんだから楽しもう!
いつも通りにしていれば大丈夫


そうぼくは心の中で思い
ぼくと恋人は玄関を出て
最寄駅に向かう。



7時発の特急に乗るため
30分前には待ち合わせの駅に
到着した。



彼と彼の恋人と合流して

ぼくたちは
特急の乗り場に向かう。




乗り場に到着すると
彼の恋人とぼくの恋人は
電車のポスターを見て

『今日は赤色が来るね!』
『展望席だから迫力やばいよ!』
と言って

盛り上がっていた




そんな恋人同士が盛り上がる姿を
ぼくと彼は遠目に見ていた。




彼『昨日は眠れた?
ちょっと眠たそうな顔してるからさ』


ぼく『全然眠れなかったよー。
なんか4人で行くのが気が重くて』


ぼくは旅行が決まってから
「4人で行くのしんどくない?」

と彼に相談をしていた。





でも彼は
『うちの恋人は一度言い出したら
聞かなくてさ。

一回旅行に行ったら
当分は無いと思うから

今回は我慢して行こ!
我慢というか、行くなら楽しもうね?』


と、前向きな言葉をぼくに
かけてくれた。




だから楽しもうと思うも
心がついていかない。




でも彼からの言葉で
ぼくは気持ちが切り替わった。



彼『今回は4人だけど
今度は2人で旅行に行こうね!


彼はぼくの手を
ぼくと彼の恋人同士から
見えない角度で握ってきた。



ぼく『約束だからね!
絶対に行こうね!



その彼の言葉に
ぼくは元気が出て
彼の手を力強く握りしめた




ぼくは単純なやつだ。



そして彼のことが
好きだ。


8時26分に電車は
目的地に到着した。


テレビではよく見るが
実際に行ってみると
非現実感があり
ぼくはワクワクしてきた。



4人でそれからは
観光して回った。




山の上に登る電車に乗り

『これ、スイッチバッグてやつ!!』
『すごいなぁー!』

と恋人同士が盛り上がっていたり



食べると寿命が伸びる卵を食べて

『これで7年寿命伸びたぜ!』

と言っていたり




ロープウェイに乗り

『怖いよー高いよー』

と言って
楽しい時間は過ぎていった。





いつの間にか
宿のチェックイン時間に
近づいてきたので
宿に向かった。




宿に到着して
お互いのカップルで
別々の部屋にしていたので

それぞれに荷物を
部屋に置いてから
お風呂に向かった。





お風呂からの景色が絶景だと
ガイドブックにもネットにも
書いていた通りに


その景色は素晴らしく
紅葉に染まる山々を
温泉に浸かりながら
堪能することができた。





そんな中
彼の裸を意識してしまって
ぼくは不意にも欲情した。




彼に触れたい』と思った。




そんな気持ちを消すように
サウナに入り
水風呂に浸かるとこで
欲を抑えた。

宿の料理を食べてから
彼カップルの部屋に
4人集まって酒盛りをした。




程よく酔い
時間が23時を迎えたところで
ぼくと恋人は部屋にもどり
就寝した。




だけどぼくは
お風呂のことがあったので
彼の裸を思い出して目が冴えていた。





そして彼に
LINEを送った。

今から会えない?』と。



すぐに彼から返信がきた。

『会えるよ!
ちょっと散歩しよっか!』と。





そしてぼくたちの
秘密の散歩がはじまった。

急に冷え込み
1人だと寒かったため

ぼくたちは
身を寄り添って
手を繋いで歩いた






彼の温かさを感じながら歩く
紅葉に染められた落ち葉の道


今のぼくたちが
木の枝の先に色づく「紅葉」
なら

未来が「落葉した枯葉」なんて
これっぽっちも考えなかった。





今さえよければ良いと
思っていた。






散歩も終わりに近づき
宿に近づいた時に
彼は手を離した。


「もっと触れたい」
「このままでいたい」


そんな気持ちがぼくを狂わせた。





ぼくは彼に
『こっち向いて』と言って
向いた途端にキスをした。






そこからは
あまり覚えていない



2人でトイレの個室に行き
お互いに激しくキスをした。



そして
ぼくは彼のモノを口に含み
彼はすぐに果てた。



ぼくも同様にすぐ果てて
気付いたら
お互いの息が乱れていた。





その後、
ぼくたちは
気持ちを落ち着かすために
お風呂に行き汗を流した。




そしてお風呂から上がりお互いに

『また明日ね』

と言ってキスをして
部屋に戻った。





ぼくは布団に入り目を瞑る。








ニュースキャスターのお姉さんが
「今日は冬到来です!」
と言っていた通りに
急に寒くなったからか、



隣で寝ている恋人が
時々、鼻水をすすっていた







ぼくはこのとき


恋人が本当は
泣いている」とは
知らなかった。

応援よろしくお願いします!(´∀`)♪

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