守りたい小さな手5〜アイデンティティの形成54〜

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うっし

「崩れ始める」




説明していなかったが
ぼくは彼女と付き合って
1ヶ月ほど経つ頃に

『実は前は
男の人と付き合ってた』

と泣きながら伝えた。




彼女はそのことを

「そうだったのね。
話してくれてありがとうね」

と受け止めてくれた。






うっし

「もう限界だ」




彼女との
付き合いに対するプレッシャー


性交渉ができなかった事実で
女性がダメだと分かったこと


元彼と連絡をして
下心を持ってしまったこと


これらがぼくに重くのしかかり
ぼくは全てを終わらせたかった。




だから彼女とは
一緒に居れないことを伝えることにした。



好きだけど
でもあなたじゃないんだと
伝えるしかなかった。ごめん。






うっし

「さようなら、ぼくの初めての…」





彼女に『話がある』と伝えて
お互いにぼくの部屋に座り向かい合った。



ぼくは

「元彼と連絡して
 あわよくば遊ぼうとしてた」

「それと、
 ぼくは貴方を
 幸せにできないみたい。ごめん」


まずは大きな理由を伝え
そのあと詳しいことも伝えた。




彼の連絡先を消したのに
連絡出来たこと
ぼくが抱えてたこと。



女性はやはりダメみたいで
男性が良いことを伝えた。


「勝手に一人で悩んで、
 もっと言ってほしかった。
 別れたくない。
 でもけーちゃん(ぼくの名前です)を
 応援したいから別れる」

と彼女は
自分勝手なぼくとの別れを承諾した。



ぼくは泣きながら
「幸せにできなくてごめんね」

と言って彼女を抱きしめた。



彼女は
「素敵な彼氏を見つけて
 幸せになってね」

とぼくを抱きしめながら泣いた。




そして二人の
短い夏と秋は終わりを告げた。




おまけ


ぼくは自分の罪から逃れたいがために
別れることを選んでしましました。

気持ちに素直に、といえば
聞こえはいいのですが。。。


でもきっと
このまま付き合っていても
良い方向にはいかなかったのかなと思います。


そして、
次回で「アイデンティティの形成」は
最終回となります。

中学生からはじりましたが、
果たしてぼくはどんな
答えに辿り着くのか…


次回をお楽しみに!


応援よろしくお願いします!(´∀`)♪

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