![](https://i0.wp.com/ushinokoi.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_8708-e1649049314932.png?fit=300%2C188&ssl=1)
前回の記事はこちら↓
![](https://i0.wp.com/ushinokoi.com/wp-content/uploads/2024/02/d662a12cccdd40256b2ca7edd49848f5.jpeg?fit=300%2C200&ssl=1)
何回も乗った夜行バス…
「これが最後になるのかな」と考えると
少し寂しいような嬉しいような
なんとも言えない気持ちになった。
辺りは次第に明るくなり
夜行バスは
いつものように新宿に到着した。
平日の
足早に急ぐ人たちの
忙しない空気とは変わり
今日は人がまばらに歩き
急いでいる人がいない休日だ。
(土曜日です)
『やってきたぞ!東京!』
そんなことを思いながら
ぼくは眠たい目をこすり
企業(これからは会社と記す)の
上司が待つ社宅を目指す。
東京の電車に乗り慣れていなくて
戸惑いと嬉しさがあった。
![](https://ushinokoi.com/wp-content/uploads/2024/02/a0320a976cedcad04eddcd44f2df6078-682x1024.jpeg)
社宅に到着して上司から鍵をもらい
部屋に入る。
「これからはここがぼくの部屋だ!」
ちょっとばかり
誇らしい気分になった。
何もない部屋で
これから始まる新生活、
まだ何もしていないけど
期待に胸がふくらみ
気持ちはお腹いっぱい胸いっぱいだった。
彼と過ごした部屋を出る前に
送った段ボールは夜に届き
荷解きをしてその日を終えた。
![](https://ushinokoi.com/wp-content/uploads/2024/02/e2d92f7c7f459030edca367d88b121fe-682x1024.jpeg)
☆☆☆
翌日になり
目を覚ますと隣に彼が居ない。
その違和感と同時に
携帯電話を見ると
彼からメールがきていた。
「おはよう!明日からの仕事頑張ってね!」と。
彼とは連絡を取り合い
離れても変わらない仲でいた。
☆☆☆
仕事を始めて1ヶ月は
覚える事がいっぱいで
毎日がヘトヘトだった。
いつの間にか
気がつけば年末になっており
年越しは彼と一緒に過ごした。
エビの天ぷらが乗った年越しそば。
年越しのカウントダウン。
正月の雑煮を
仕事のことを忘れて楽しんだ。
![](https://ushinokoi.com/wp-content/uploads/2024/02/3f108b248917e8e638a5e6f1ac99edfc-682x1024.jpeg)
仕事は順調、
彼との関係も順調、
なんでも全てが上手くいく気がした。
そんなことを思いながら
ぼくは彼と年末年始を過ごした。
☆☆☆
正月が終わり
再び東京へと戻り仕事が始まった。
平日は仕事に励み
休日にはシェアハウスに行き
楽しく過ごしていた。
そんななかでぼくは
上司から注意される事が増えてきた。
そしていきなり、
「お前には悪いものが憑いている。きばれ!」
と言われて肩を竹刀で叩かれた。
それが全ての始まりであって
全ての終わりであった。
コメント