↑これまでのはなし。
「人生の岐路に立つ」
僕は高校1年生の時から
「進学クラス」という勉学に励むクラスに居た。
一般入試で大学に入るために
毎日朝と放課後に補習があり、
勉学に励んでいた。
中学生の時はホントに勉強ができなくて
英語のテストは20点と30点の間を
ウロウロとしていたほどにできなかった。
そんなぼくが何故だか、
勉強をするクラスに入ってしまったのだ。
(きっと友達に誘われたからです)
高校2年生の11月のこと。
3年生になっても進学クラスに居るためには
選抜テストを受けて
30番以内に入らないといけない。
(クラスの定員が30人のため)
もちろんのことぼくは選抜テストを受けて
30番以内に入るつもりでいた。
しかし、Bくんはそうではなかった。
「人生の大きな選択」
「おれは違うクラスに行って
推薦で大学に行くから
選抜テストは受けんわー」
その言葉を聞いてぼくの心は揺らいだ。
とてもとても揺らいだ。
「そんなこと
聞いとらんわー!
めっちゃ
大事なことやん…」
心の中ではそう叫んでいた。
一方を選べば、
友達は変わらず居るがBくんが居ないクラス。
(メンバー入れ替えはあまりないので
3年生になってもほとんど変わりないため)
一方を選べば、
Bくんは居るが
2年生まで馴染んだクラスから離れる。
(Bくんは「推薦クラス」という所に行くのです)
「ぼくの中で戦う
2つの選択」
僕は迷って悩んで答えが出ないまま
1ヶ月間過ごした。
心の中では
「Bくんと一緒のクラスに行けば
独り占めできるぞ!」
vs
「今更みんなと離れてBくんと一緒とはいえ、
知り合いの居ないクラスに行って大丈夫?」
この2つの考えが毎日戦っていた。
ぼくが朝起きたと同時に戦いが始まり、
寝る頃には戦いに白黒が付かなくて
ただただ疲弊した感情が横たわっていた。
そしてぼくは選抜テストの日を迎えた。
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