「状況は落ち着かず」
計画停電が起こったり
テレビでは毎日のように
地震情報が目まぐるしく映っていた。
そして断水は
暫くすると復旧して
バイトも再会した。
ただ、日中や夜中
いつ鳴るか分からない
地震速報には
ビクビクしながら怖がっていた。
あの音は嫌いだ。
「突然の涙」
「鮮やかすぎる君がない夏
あの声 あの仕草が 広がっていく」
歌をランダム再生で聞いていて
この歌が突然流れてきて
好きな歌だから聴いていたけど
聴き進めると
涙が溢れて止まらなくなった。
「ぼくは彼と別れたんだ」
という現実が
実感が急にやってきたのだ。
普段なら
何気ないことを彼にメールしたり
時々電話をしていたのに
何もすることがなく
ただぼーっとしては
急に涙が溢れて止まらないことが何日も続いた。
自分からピリオドを打った
自業自得とは分かっていても
それでも寝る時に感じる寂しさや
朝起きた時の無気力や虚無感が
ぼくを襲わない日がないくらい
現実から逃れられなかった。
「先生に話そう」
彼と別れたり地震があったりで
何かとバタバタして
相談室に行けなかった。
だからこそ落ち着いた今
久しぶりに行って話そうと思った。
「彼と別れた事を話そう」
と思った。
久しぶりに面と向かって話すのだが
どうしても世間話になり
肝心な話したい事は
後回し後回しになってしまう。
そしてぼくは少しの沈黙のあとに
「彼と別れました」と先生に告げた。
そしてその言葉を初めて誰かに
ぼくの口から出た言葉で告げたため
改めて自分でも
別れた事を認識して
涙が溢れて止まらなかった。
そして先生はぼくの全ての言葉を
優しく受け止めてくれました。
「現実と向き合う」
大学で
サークルで
バイトで
ぼくはいつもと変わらない
笑顔で過ごしていた。
中には「元気ないけど大丈夫?」
と聞いてくれる人もいた。
ぼくは…元気ではなかった。
家に帰れば
テレビを見て
ふと涙が溢れる事がしばしば。
部屋に音楽にぼくが見る聞く全てに
彼を連想する物事があれば泣いていた。
おまけ
別れた頃は実感がまるでなかったけど
時間が経つにつれて
実感ってホントに湧いてくるものですよね…
「あ、いつもは朝起きたら
メールしてたのに、もうできない…」
と、何年も日課になっていたことを
急にしなくなったことから
「別れたんだ」と感じます。
そんな時に限って
二人の楽しかった時のことばかり思い出して
笑う声を思い出して泣いてしまって。
「あんなに好きだったのに」とか
「ずっと一緒だと思ったのに」とか
「どこでダメになったんだろう」とか
今更考えても遅いことを
ただただ考えちゃうんですよね。
そして
「本当に一人なんだ」って
部屋に一人でいる時に実感して
その事実が重くのしかかってきて
これからのことなんて
まるで考えることができず
ただ淡々と日々を過ごしていました。
そして一番厄介なのは
部屋に残った彼との写真や
思い出の品ですよね。
この記事の別れた後は
捨てることはできませんでした。
いつ捨てるかも考えられないから
まだまだ乗り越えるには
時間がかかりそうです。
ということで今回の記事で
「別れ、そして新しい恋」シリーズは終わりです!
次回からは
「守りたい小さな手」シリーズに入り
『アイデンティティの形成』も大詰めです。
ぼくは誰に出会い
そしてどうやって自身の
セクシャリティーを見つけて
アイデンティティを形成するのか。
お楽しみにお待ちください(´∀`)
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