「胸を撫で下ろす」
先生に
ぼくのことを伝えて
涙が止まらず
渡されたティッシュを濡らした。
(きっとこのことを
カミングアウトと言うのね。
当時は知りませんでした)
その日を境に
相談室では彼のことを
話すようになり
悩みを聞いてくれることが
とても心強く感じ
今まで以上に
安心できる場所になりました。
「閉店してしまった」
ついに
ぼくがアルバイトをしていた
スーパーが閉店してしまった。
ぼくはアルバイトを
スーパー以外にしていなかったため
新しいバイトを
見つけようと思っていたが
なかなか見つからない。
ぼくの性格上「表舞台」は苦手なため
お店の受付や
レジなどの表に出る仕事は
避けて探していた。
(ちなみにスーパーでは
品出しをしていたので裏方。
それ以前にはお弁当屋さんで厨房。
高校生の時はスーパーの惣菜
新聞配達をしていた。
全て裏方、人とほぼ接しない仕事なのだ)
閉店してから2週間ほど経って
スーパーのバイト時代の仲間からメールが着た。
「良かったら
私がバイトしてるところで働かない?」
これがぼくにとって
のちにターニングポイントとなる。
「スーパー銭湯」
履歴書を書いてぼくは電話をした。
「〇〇さんから紹介して頂いて
アルバイトをしたいのですが。
希望は厨房です」
と電話越しに伝えた。
その後
ぼくは面接をして
すぐに働く事になる。
水曜日、土曜日はサークルなので
バイトは月曜日、金曜日
時々日曜日に入っていた。
バイト内容は
簡単な調理ばかりだったので
すぐに覚えた。
風呂上がりの人は
ビールを求めてカウンターに並んだ
ぼくはビールを注いだ
子供にはジュースやソフトクリーム。
バイトを初めて1ヶ月経たないうちに
お局さんからイジメられたりしたが
それでも次第に仲良くなり
ぼくにとってアットホームな
第二の家になりつつあった。
「彼には必然、ぼくには突然」
バイトに慣れ出して
学校にサークルに忙しく
彼はというと勉強を頑張っていた。
10月のこと
彼からぼくに言われた。
「来年の4月にアメリカに留学に行くわ。
1年間の語学留学」
ぼくはその言葉の意味が
よく分からなかった。
彼からしたら
ずっと前からわかっていた必然。
ぼくには寝耳に水
青天の霹靂
突然のことで
頭が真っ白になってしまった。
おまけ。
相談室の一件があり
感情が忙しい場面があったけど、
なんとかバイトにサークルに
生活が落ち着いてきたと思った矢先に
彼からの突然の告白なものでして。笑
そりゃびっくりしましたよー。
付き合ってすぐに遠距離恋愛になって
またもや遠距離になるのかと思うと
本当にやるせなかったです・・・
これからが波乱の予感!
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