「そして
恋と愛を知ってしまった」
彼の唇にキスをしてしまった。
その直後、
僕はうつむきながら
「離れたくなくて…」と彼に伝えた。
伝えると今度は彼が何も言わずに
ぼくの唇にキスをする。
彼は舌を絡ませてきて
ぼくはドキドキが止まらなくて
よく分からなくて、夢中になっていた。
息が荒くなったが
何度も何度もぼくたちは
キスを繰り返した。
すると2人して
顔を見合って
「あ!なんか濡れとる!」とぼく。
「なんか濡れてるなぁ」と彼。
2人して
公園のトイレに駆け込む。
お互いに自分のモノを確認して
「なんかパンツが濡れてたわー」と
お互いに照れながら笑っていた。
「そして
別れの時がやってくる」
時計を見ると
新幹線が発車するまで
残り30分となっていた。
ぼくたちは歩道橋を後にして
新幹線の改札に向かう。
少し長めのエスカレーターで
前にいる彼に頭を預けてもたれ掛かる。
「2週間後に会えるよね?」とぼく。
「うん、待ってるから来てね」と彼。
急に離れることが怖くなり
ぼくは急に涙が溢れて
止まらなくなってしまった。
「離れると、今までみたいに会えなくなるやん。
離れるの寂しいわ。せっかくお互いに
好きだと分かったのに」
泣きながらぼくは彼に伝えた。
「大丈夫やって、
お互いにそれまで頑張ろ!」と彼。
新幹線の時間が迫るなか
ぼくたちはエスカレーターを
登ったり降りたりを
何回も何回も繰り返していた。
「次に会うその日まで…」
いよいよ彼が改札を通り
新幹線へと向かう。
ぼくは彼が
見えなくなるまで手を振る。
見えなくなっても
「また戻ってくるのではないか」と思い
数分間その場に居た。
携帯電話が震えたので見てみると
「新幹線に乗ったでー!」と彼。
「それと、うっしの泣く姿見て、
おれも泣きそうになったわ。
泣いたら悲しくなるから
あんまり泣いたらあかんで?」と彼。
「泣かない」と決めたぼくは振り返り
地元へ向かう電車に乗って帰った。
彼は東京方面に向かっていて
ぼくはその反対方向へ向かう。
2人の離れる距離による寂しさと
「ぼくを受け入れてくれた」という
初めての嬉しさが溢れ出し
ぼくは電車の中で1人泣いて、泣いて
家に帰った。
「キスで始まった
ぼくたちの恋愛」
ぼくたちは
いつの間にか「友達」になり「親友」になり
そしてキスをして「恋人」となった。
2人「好き同士」だと分かった途端に
離れ離れになり
そして、
これからぼくたちの付き合いが始まる。
おしまい。
今回までが初めての彼と
付き合うまでの話でした!( ´ ▽ ` )
コメント