![](https://i0.wp.com/ushinokoi.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_8708-e1649049314932.png?fit=300%2C188&ssl=1)
今回から3章がはじまります!
どうぞよろしくお願いします( ´ ▽ ` )
これまでのあらすじ。
高校3年生の時に
Cくんと出会い友達になる。
いつの間にか親友になり
ぼくたちはお互いに寄り添い温める仲になる。
卒業式の翌日
彼(Cくん)にぼくは
気持ちの高まりからキスをしてしまい
ぼくと彼の
恋と愛が始まった。
始まったと同時に彼は
新幹線に乗り東京へ。
ぼくは地元に帰り
2人は離れ離れになる。
そして彼の待つ東京へ
ぼくは2週間後に行く。
![](https://ushinokoi.com/wp-content/uploads/2022/04/cropped-IMG_8708-e1649121479768-150x150.png)
「されど、2週間の日々」
彼を新幹線に送り出した帰り
ぼくは電車に乗り地元へと向かった。
車窓から景色をみていたのだが
「2人の離れる距離による寂しさ」と
「ぼくを受け入れてくれた」という
初めての嬉しさが溢れ出し
ぼくは流れる景色を見ながら涙が止まらなかった。
「初めてぼくのことを受け入れてくれた人。
でも、なんで離ればなれになるんよ…」
ぼくはそう思い、
現実と理想のギャップが悔しかった。
昨日までは側に居たのに
今日からは遠距離。
別れ際までは彼が遠くに行く事に
現実味が湧いてなかったが、
見送ったあと
恐ろしくも現実味が湧いてきた。
彼からのメールを見て泣いて
キスをした事を思い出して泣いて
1人で泣き続けた。
![](https://ushinokoi.com/wp-content/uploads/2022/04/cropped-IMG_8708-e1649121479768-150x150.png)
![](https://ushinokoi.com/wp-content/uploads/2022/04/cropped-IMG_8708-e1649121479768-150x150.png)
![](https://i0.wp.com/ushinokoi.com/wp-content/uploads/2022/04/cropped-IMG_8708-e1649121479768-150x150.png?resize=80%2C80&ssl=1)
「春休みの日々は…」
彼を見送った翌朝。
ぼくは目を覚ますと
ケータイを開いてメールを送った。
「おはよー!」と。
彼もすぐさま
「おはよー!」と送り返してぼくは安心する。
ぼくは朝ごはんを食べても
犬の散歩をしても
お昼ご飯を食べても
どことなく虚無感が心の中に漂っていた。
不安で不安で仕方なくて
離れた距離に不安なのだが
どうして良いのか、
どうしたら解決できるのかが
分からなかった。
だから余計にモヤモヤとしていた。
彼との事を
彼との関係を誰にも言えず
1人で抱える苦しみも
どこかにあったのかもしれない。
![](https://ushinokoi.com/wp-content/uploads/2022/04/cropped-IMG_8708-e1649121479768-150x150.png)
![](https://ushinokoi.com/wp-content/uploads/2022/04/cropped-IMG_8708-e1649121479768-150x150.png)
![](https://i0.wp.com/ushinokoi.com/wp-content/uploads/2022/04/cropped-IMG_8708-e1649121479768-150x150.png?resize=80%2C80&ssl=1)
「夜になると受話器をとる」
携帯電話から電話をかけると
とてもじゃないぐらい料金が高くなるので
ぼくは家の電話から彼に電話をした。
「もしもし?今何してるの?」とぼく。
決まって彼は「勉強してるでー」と答える。
そこからは
見たテレビ番組の話題や
住んでいる所の話
何気ない会話が僕の気持ちを和らげた。
それと同時にぼくは涙が溢れてきた。