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うっし

「初めてのスイパラ」



土曜日の休みの日に
僕たちは神戸に出掛けました。



デザート食べ放題ということで
お昼ご飯は食べず
夕方からスイーツパラダイスへ。
(以降「スイパラ」で)



事前情報だと
スイパラは女性に人気なお店だそうで
そんな中に

「男2人で行くのは大丈夫だろうか?」

とぼくは不安に思っていた。






うっし

「試合のゴングが鳴り響く」




お店に行き
ぼくたちは席に案内される。



案の定、周りを見ると
女性同士で来ている人たちばかりで
ぼくはビビっていた。



そんな中
試合のゴングが鳴り響いた。

90分食べ放題のスタート。



彼は自分の好きなように食べ飲みして
周りを気にする様子もなく
マイペースに食べていた。



ぼくが
「周りは女の人が多いなぁー」と言っても
彼は特に気にする様子はない。



周りを気にしないところや
授業中に寝るところも
昼休みに寝るところも
遅刻をしてしまうところも

彼は自由な感じがした。



その性格にぼくは
羨ましさを感じていた。



「遅刻はダメ、居眠りはダメ」
とぼくはルールを重んじていたので
彼の自由さは光って見えた。




うっし

「食べ放題あるある」


ぼくたちは食べることに夢中になって
いつの間にか90分が経とうとした頃
ぼくは帰りのことも考えて

腹8分目に抑えて食べていた。


彼は腹10分目まで
いっぱいいっぱい食べて
歩くのもしんどい様子だった。



そんな時に彼から
「ちょっと肩を貸してー」
と言われてぼくは彼の腕を肩に回した。


その時はこんな感じです





「もー、しゃあないなー」
とぼくは言って
2人で駅に向かって歩き

電車に乗り帰路についた。




うっし

「今がずっと
 続けば良いのにな。」



帰りの電車の中
神戸の景色を見たり
明石海峡大橋を見ていた。



ぼくは「お城祭り」のことや
一緒に通学すること、
今日のスイパラに行ったことを思い返す。



そんな時にぼくは彼に
「今がずっと続けば良いのにな…」と伝えた。

「今みたいに
 毎日楽しいのが続いたらなぁー」と。



彼は
「そうやなぁ。続いたらええけど
 半年後には卒業やで。進路はどうするん?」
と彼に言われた。

つづきます。

当時、よく聞いていた歌です



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