友達にカミングアウトをした時のはなし(ボクはぼくなんだ29)

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うっし

「今も変わらず昔の幼馴染」
2013年1月6日


朝起きると肩に痛みを覚え
冬独特の突き刺すような寒さに
身を丸くする。

帰省二日目。

本日の予定は
中学時代の友達に
ぼくがカミングアウトをする
という内容である。


ボクは顔を洗って
コンタクトを目に付ける。


リビングの机の上に並べられた
雑煮を食べて服を着替える。

歯磨きをして友達を待つ。



待ち合わせ時間10分前
ボクはドキドキする

なんせ
その友達とは
8年ぶりに会うのだから。



待ち合わせ時間になり
家の前には一台の車が来た。


ボクはその車に乗り込む。

「おぉ!ホンマ久しぶりやなぁ!」
とボクが言う。


車内では久々の再会で
話に花が咲く。


「あれ?そういえばおれらって
 8年ぶりやんなぁ!?」とか

「ホンマに10代は
 あっという間やったなぁ!」とか

「おれらってもう叔父なんやなぁ」とか

「幼なじみのアイツ、
 結婚したんやってなぁ!」など。





車はファミレスに向かい
ファミレスで席に着いた後も
二人で話して盛り上がっていた。



その最中
ボクは何回も何回も
水をおかわりしていた。


それには理由がありボクは
いつカミングアウトしようか
とずっと悩んでいたためである。



きっかけの言葉は見つかっていたが
その言葉が喉の奥から出てこない

なかなか出てこない。

ボクは何回も水をおかわりする…。



「カミングアウト」は
今までに何度か友達にしてきた。


なのでボクは心のどこかで
何回もしてきたんだから
 今回もすぐに言えるやろう
と少しばかりカミングアウトを軽視していた。


だがそれは甘かった。



「相手にどう受け入れてもらえるかわからない
「もしも否定されたら?
「本当に言うの?伝えない方が楽だよ?」

ボクの頭には不安な言葉ばかり浮かんで
心は不安だらけだった。




4回ほど
水をおかわりした時にボクは決心した。


「やはり大切な友達やから言いたい
 聞いてほしい」と思った。



ボクは話題を変えて
「中学以来、付き合っていた人はおる?」
と話を振る。


友達が話終わり

ボクに
「そっちはどうなん?」
と聞いてくる。


ボクはドキドキが止まらなかった



そしてボクは話始めた。
昔付き合っていた人のこと

そして
実は今は男の人と付き合っとるんよ
ということを。


友達はボクが話し終わるまで
ずっと聞き続けていてくれて
話が終わると

「好きって想われる相手がいてええやん!
 ホンマ羨ましいわぁ~」と言われた。


そう言われた瞬間にボクは
全身の力が抜けて

しかし
心臓だけはドキドキとして
力が抜けきらずにいた。



そこからは
「子供ほしいよなぁ!」 とか
「おれはもう子供は諦めとるわ」とか

「そういえば幼なじみのアイツ
 子供できたんやって!」など。


二人の話はさらに盛り上がった。



ボクがふと
「幼なじみのアイツって今暇かなぁ?」
と思って

幼なじみも呼んで遊ぼうと思い
友達にも了承を取り
幼なじみに電話をした。


どうやら幼なじみは
ボクの実家の近くに住んでいるようなので
友達と二人で幼なじみの新居へと行きました。


それから幼なじみ宅で
ボクと友達と幼なじみと
その奥さんの4人で
ゆったりとした時間を過ごしました。

おまけ(現在の自分からのコメント)

きっと
自分が「セクシャルマイノリティである」ということを
打ち明けるのは勇気がいると思う。

ぼくもその一人で、
自分の大切にしていること
(アイデンティティを)
だれかれ打ち明かすことはできない。


自分が信頼できる人にこそ
知ってほしいと思うが、

相手が知った後のことも考えると
相手の反応も考えると
億劫になってしまい
言わない方がラクではないのか
と今でも思ってしまう。


だからぼくは
「どうしても言いたい人で
 きっと分かってくれる人」
にしか言わない。
(きっと大概の人はこうなのかな?)


そもそも
「言いにくい環境や状態」というものが
世間なんだから仕方ないと思う一方、

もう少し生きやすい環境に
なってほしいなといつも思う。


ちなみに、上の記事で
カミングアウトを聞いてくれた友達とは
今でも仲良くしており
会うたびに彼のことを話しています♪

応援よろしくお願いします!(´∀`)♪

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