うっし
「恋が空から
降ってきたのです」
ぼくが扉をノックした。
開いたと同時にパンツ一枚の君が出てきて
ぼくにハグをした。
そこから恋が始まってしまったのだ。
走り出したら止まらない恋を見つけてしまった。
「ただの友達だった」
高校1年生の時から同じクラスで
同じ友達グループに居たBくん。
彼はいつも場を笑わせ、
時にはリーダー性を見せる頼れる人。
1年生の時に
友達関係が形成され仲良くなり
ぼくたちは2年生になって
6月を迎えた。
その時はただの「友達」だった。
「修学旅行の夜に」
高校2年生の6月、
ぼくたちは北海道へ修学旅行に行った。
夏の北海道は涼しく過ごしやすい気候で
昼夜問わず快適に過ごせた。
日中は長い長い直線の道路をサイクリングして
夜にはジンギスカンを食べ
一息ついたころ。
初日の夜の出来事だった。
「僕の恋が
音を立てて走り出した」
Bくんとは修学旅行中、
同じグループだったが部屋は別だった。
夕食後、
ぼくがBくんの部屋へ行き扉をノックした。
開いたと同時にB君が
パンツ一枚の姿で出てきて、
いきなりぼくにハグをした。
「ようこそ、
いらっしゃい!」
僕は突然の出来事に
どうして良いか分からず
棒立ちになっていた、
と同時にぼくは雷に打たれたような感覚にあった。
「え、なんか
ドキドキが止まらない」
生まれて初めてハグをされて、
男の人に触れられて、
それが衝撃的過ぎて頭から離れなかった。
その夜、
僕は寝付けずに
Bくんの事ばかり考えていたら
いつの間にか寝ていた。
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