「その日から全てが変わった」
突然の出来事に
ぼくは頭の中が「??」で
いっぱいになった。
「アメリカに行くってことは
留学するってことは
離れるってこと。
つまりは遠距離になるってこと。
それも1年間…」
絶望的だった。
ぼくたちが初めてキスをして
彼と離れた時は数週間だったが
今回は1年だ。
想像もつかない。
突然の告白に
打ちひしがれるぼくは
「離れてしまう」ことを想像して
泣いてしまった。
「なんで離れるの…
なんでもっと早く言ってくれんかったん」と
彼に泣きながら伝えた。
彼は
ぼくが辛くなる事をわかっていて
敢えて今の時期に伝えたとのこと。
ぼくは泣きながら彼の隣で寝た。
朝起きると隣に彼がいる
安心と同時に絶望感が襲ってくる。
この日を境にぼくの
「嬉しさよりも悲しみが勝る日々」
が幕を開けた。
「悲しみの日々」
彼が留学するまで約半年。
(4月から留学だが、
東京を離れ実家で準備したりなんやらで
3月半ばには東京から離れる)
ぼくが過ごす日々は
何ひとつ変わらなかった。
学校に行き
サークルに行き
相談室に行き
バイトに行く。
卒なくこなせた。
彼に留学のことを告白される前と
変わりなかったが
ぼくの心には
拭えない暗雲が立ち込めていた。
ぼくは彼の部屋へ向かうため
自転車に乗り
泣きながら漕いでいた。
「彼が、彼が、遠くにいっちゃう…」
大きな不安に心が飲み込まれていた。
「悲しみのバースデー」
「誕生日おめでとう!」
彼にお祝いの言葉を言われたぼくは
10月で20歳になった。
彼が駅近くで買ってきてくれたケーキ。
ショートケーキに
季節のフルーツが乗ったケーキ
どれも美味しそうで胸が高鳴る。
しかし、
ぼくは一口食べると涙が溢れてきた。
「来年は一緒にケーキ食べれない…。
そうなんやね。」
泣きながら食べたケーキは
甘くて塩っぱくて、同時に彼を困らせた。
おまけ。
「アメリカに留学に行きます!」
なんて急に言われたら
「は?なんじゃそりゃ!」
って誰もがなりますよね笑
国を超えての恋愛とか
したこともないし、
時差もどうとか全く知らんし
メールは大丈夫なのかなとか
本当に想像が追いつかなくて
ただ大変でした笑
旅行に行くなら
「気をつけてね!お土産待ってるー♪」
なんて言って見送るけど
どんな見送り方をするとか全くわからなくて。
今の年齢ならどうするのかなと考えると
「遠距離するなら別れる」という考えだけど
それでも待つのかなと思う。
日本国内なら付いていくけど
国外に行くのはどうもハードルが高い、
というか想像がつかない笑
果たして当時20歳のぼくは
この状況をどう受け止め切り抜けていくのか
次回をお楽しみに!
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