初めての付き合い6〜アイデンティティの形成24〜

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うっし

「2人の短い同棲生活」




彼との1週間の同棲生活が始まった。



友達の家に泊まる事は何度もあったが
こうして好きな人と
少しの間でも一緒に暮らすのは
初めてで色々と戸惑った。



お互いの育った環境の違いから
朝ごはんを
食べるやら食べないやら
何時から食べるやら
寝る時間が違うやら
色々と違いがあった。
(この違いが絶妙ににストレス)



そしてさらに
初めての恋人なので
ぼくの中に感じたことのない
感情が新たに生まれてきた。


それは「嫉妬」である・・・。




うっし

「ケータイ事件」




『好きな人の事は気になってしょうがない』

きっとこれは
特に付き合いたての恋人同士なら
あることではなかろうか?
(人にもよるのかもしれないが)



ぼくは彼のケータイが気になっていた。



1日に何度も何度も
ブーブーとバイブ音がする。



「誰かからメール?」とぼく。


「うん、この前(4月から通う)学校に
 行った時に会ったクラスメイトから」と彼。



ぼくは気になってしまった。


「何度もケータイがなる。
 きっとなんて事ない内容なんだけど
 もしも彼に気のある人が
 メールしてたらどうしよう。」



ぼくは悩んでいた。


ケータイを見るべきか
見ないべきか。




うっし

「恋の狂気」





彼がお風呂に入っている時に
彼のケータイが震えた。



ぼくは悩んで悩んで1日があっという間に過ぎて
また夜になり震えるケータイを見る事に決めた。
(よし!みてやるぞー笑)



良心の呵責に苛まれながら
ぼくは彼のケータイを開けた。



暗証番号のロックは
されていなかったのでメールが見れた。

だか特別怪しいものはなかった。



ぼくは安心と共に
「バレたらどうしよう」という不安に
顔が青白くなっていた。



そして彼がお風呂から上がって
ケータイを見た直後に

「ケータイ見たやろ?」と言われた。



ぼくは一瞬にして固まった。



頭の中がパニック状態で
ぼくはその場に立ち尽くした。



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