今回から3章がはじまります!
どうぞよろしくお願いします( ´ ▽ ` )
これまでのあらすじ。
高校3年生の時に
Cくんと出会い友達になる。
いつの間にか親友になり
ぼくたちはお互いに寄り添い温める仲になる。
卒業式の翌日
彼(Cくん)にぼくは
気持ちの高まりからキスをしてしまい
ぼくと彼の
恋と愛が始まった。
始まったと同時に彼は
新幹線に乗り東京へ。
ぼくは地元に帰り
2人は離れ離れになる。
そして彼の待つ東京へ
ぼくは2週間後に行く。
「されど、2週間の日々」
彼を新幹線に送り出した帰り
ぼくは電車に乗り地元へと向かった。
車窓から景色をみていたのだが
「2人の離れる距離による寂しさ」と
「ぼくを受け入れてくれた」という
初めての嬉しさが溢れ出し
ぼくは流れる景色を見ながら涙が止まらなかった。
「初めてぼくのことを受け入れてくれた人。
でも、なんで離ればなれになるんよ…」
ぼくはそう思い、
現実と理想のギャップが悔しかった。
昨日までは側に居たのに
今日からは遠距離。
別れ際までは彼が遠くに行く事に
現実味が湧いてなかったが、
見送ったあと
恐ろしくも現実味が湧いてきた。
彼からのメールを見て泣いて
キスをした事を思い出して泣いて
1人で泣き続けた。
「春休みの日々は…」
彼を見送った翌朝。
ぼくは目を覚ますと
ケータイを開いてメールを送った。
「おはよー!」と。
彼もすぐさま
「おはよー!」と送り返してぼくは安心する。
ぼくは朝ごはんを食べても
犬の散歩をしても
お昼ご飯を食べても
どことなく虚無感が心の中に漂っていた。
不安で不安で仕方なくて
離れた距離に不安なのだが
どうして良いのか、
どうしたら解決できるのかが
分からなかった。
だから余計にモヤモヤとしていた。
彼との事を
彼との関係を誰にも言えず
1人で抱える苦しみも
どこかにあったのかもしれない。
「夜になると受話器をとる」
携帯電話から電話をかけると
とてもじゃないぐらい料金が高くなるので
ぼくは家の電話から彼に電話をした。
「もしもし?今何してるの?」とぼく。
決まって彼は「勉強してるでー」と答える。
そこからは
見たテレビ番組の話題や
住んでいる所の話
何気ない会話が僕の気持ちを和らげた。
それと同時にぼくは涙が溢れてきた。