「将来のことは分からない」
進路のことに対してぼくは
「とりあえず大学に行くわー」
と彼に答えた。
ぼくは推薦をもらって
進学できそうなので
大学に行くことにしていた。
(とりあえず進学!というやつです)
彼はと言うと
「おれは東京の語学学校に行って
英語の勉強したいから、東京に行くわ」
とぼくに言った。
「今が続けば良いな」
と言っているぼく
「勉強したいから東京に行く」
と言う彼。
先のことを見ている彼のことが
少し遠く眩しい存在に
ぼくは見えた。
ぼくは
将来のことを考えても良くわらなかった。
(特にしたいことがなかったため)
「短い秋が過ぎていく」
11月になり
だいぶ肌寒くなってきた。
ぼくたちは今までと変わらず
朝は一緒に通学して休日には遊んでいた。
ある休日のこと
ぼくたちは夕飯に
オムライス屋さんへ行った。
お互いに
好きなものを頼んでいたのだが
ぼくは「出来るだけ安いもの」を選び
彼は「食べたいもの」を選び食べていた。
ぼくは昔から母に
「節約!安いもの!」と
教え込まれていたため
外食しても
つい値段の安いものから選んでしまう。
(その中でも食べたいものを選んでいる)
彼はというと
値段を気にせずに
食べたいものをお腹いっぱい食べている。
お互いに家庭の事情や
育った環境があるのだけど
それでも彼をみていると
清々しい気持ちになった。
憧れもした。
「自分の好きなものを
迷わずに選ぶ」
その眼差し・純粋無垢な心持ちに。
「お互いの温度」
彼はオムライス屋さんで
「カシスソーダ」をよく飲んでいた。
ぼくは初めは
ジュースかと思っていたが
顔が赤らむ彼を見ていてお酒だと気付いた。
(ぼくは
「え、飲んで大丈夫なん?」と言っていた笑
でも彼は「ええんちゃうー」とか言っていた。
いやいや、今は無いオムライス屋さん!
出しても大丈夫だったんかーーーーい!?)
「あんまり飲み過ぎたら
あかんでー」
とぼくが言った。
「別に遊ぶ時ぐらい
ええやんー」
と彼が言った。
そして彼は我慢せず
飲みたいだけ飲んで
程よく酔っていて
気持ちよさそうだった。
(※良い子は真似しないで下さい笑)
お店を出て
ふらふらとしている彼を
放っておけなくてぼくは彼に肩を貸した。
ぼくの肩に彼の腕を回して
彼の腰にぼくの腕を回して
彼を介抱するように
ぼくたちはふらふらと
行き先もない道をただ歩いた。
11月の冷える夜に
ぼくたちはお互いの体温を感じながら
仲が深まるのをお互いに感じていた。
つづきます。
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