君がぼくの初めて1 〜アイデンティティの形成11〜

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初めはただのクラスメイト。

暑い夏を共に過ごし
雪の降る冬の季節を一緒に越して
そして2人で春を迎えた。



これはぼくと彼の
付き合うまでのおはなし。



今回は高校3年生のぼくが
初めてのお付き合いに至るまでを書いていきます。




うっし

「どこか気になる」




高校3年生になり
ぼくはBくんと同じクラスになった。



毎日がBくんに夢中だったのに
片思いの気持ちが薄れてきたぼくは
ある人の事が気になっていた。


「気になる」とは単純に
興味を惹かれたということで
(決して恋愛的な意味ではない)



いつの間にか
「友達になりたいな」と思うようになるのだった。





うっし

「寝る子は育つ」




ある人とは
クラスメイトのMくん。



僕の席の2つ右隣の
2つ前の廊下側に彼は座っていた。


座っていたというか
だいたいの授業と休み時間に
彼は寝ていた。



ホントによく寝るから
なんだか見ていて心地よかった。
(いっぱい食べる人を見てると
 気持ちいいのと似てるのかも)



そんなMくんの事をいつの間にか
「友達になりたい」と思った6月過ぎだった。


ぼくは前の席にいる友達に
(3年生から新しくできた友達)
Mくんのメルアドを聞いた。




うっし

「頻繁にメールをする友達」




「初めまして、うっしと言います。」

その文章から
ぼくたちのメールは始まった。



見たテレビ番組や好きな音楽など
いつも他愛無いメールをしていて

いつの間にか
毎日メールをするのが習慣になっていた。



徐々に休日に遊ぶほどの仲になり
ぼくたちはお祭りに行くことにした。




うっし

「お城祭り」




ある日のこと
ぼくはMくんにメールを送った。


うっし

「今度な、お城祭りが
 あるから行こうよ?」

とぼくが送った。

Mくん

「うん、ええでー😸」


と彼が返信をした。


二つ返事でお祭りに行くこととなり
当日を迎える。




お祭り当時
ぼくたちは駅前からお城に続く
大通りに出た沢山の出店を見ていた。



特にお城前には広場があるのだが
そこでは音楽に合わせてダンスが披露され
歩き疲れたぼくたちは
テーブルに飲み物を置き時間を忘れて見ていた。


映像は最近のものです。
ぼくが行ったのは15年前になります笑




うっし

「ぼくたち友達やんな?」




その日は
2人で居る時間が楽しくて心地よくて
いつまでも歩いていた。



遅くなると親が心配するため
21時を目処に解散することにした。



時計は21時を目指し
ぼくたちが家を目指す途中のこと。



公園に立ち寄りベンチに座った。


そしてぼくは
自然と溢れた言葉を伝えた。


うっし

「ぼくたちって
 友達やんな?」


メールを始めてから仲良くなり
頻繁に連絡を取り合うようになり

ぼくは確認したくて伝えた。



すると

Mくん

「うん!
 おれら友達やでー!」


と言ってくれた。

そのことが嬉しくてうれしくて
その日は心が踊っていた。
(お祭りの余韻もあったのかも笑)




つづきます。

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