「寝不足だけど」
朝起きて電車に乗り彼に会いに行く。
(今更なんですけど、ぼくは田舎の方に住んでいて
高校へは田舎と自転車を使って行ってました。
彼の家は高校から最寄りの駅にあります)
あまり眠る事ができず電車の中
過ぎゆく景色をぼーっと眺めていた。
これから彼は東京に行って
ぼくたちは離れ離れになってしまう。
「そんなことが現実に起こるのか?」
と思いながら現実味・実感のない時間が
過ぎていった。
電車が揺れて
ぼくは彼のもとへ向かう。
「あの歩道橋へ」
午前10時、
駅に到着したぼくは彼を探した。
彼はお出かけの時と変わらない格好
でも今日はリュックを背負っている、
あれは彼だ。
「おはよー」とお互い言って
「時間あるから歩道橋に行こっかー」と彼。
ぼくたちは歩き歩道橋へ行き
到着すると
人から目につかない場所に座り肩を寄せ合った。
「寂しくなるなー」
「離れたくないなー」とぼく。
「大丈夫やで、2週間したら会えるで」と彼。
ぼくたちは迫る時間を惜しんだ。
「そして
恋と愛を知ってしまった」
僕は頭を彼の肩に預けていた
人が時々通るのも気にせずに。
ぼくの心の中では
「離れたくない、離れたくない」の言葉ばかり
繰り返していた。
沈黙が数分続いて
ぼくは気持ちが大きくなり
離したくない一心で彼の唇に…
おまけ
「現在のぼくから見た当時のぼく」
ぼくは彼と出会って
「仲良くなるには時間は関係ないんだな」と
生まれて初めて実感しました。
一年にも満たない短い時間の中で
一緒に過ごした暑い日も寒い日も
どんな日も愛しくて
ぼくにとっては振り返ると幸せな日々だった。
それぐらいに安心できて楽しかったのです。
だからこそ、
当時のぼくは彼と離れたく気持ちが強くて
「今が続けばいい」と夢を見ていたのかも
しれないです。
友達・親友であって
彼に恋をしているわけではなく
ただ一緒に居たいと思っていました。
(自身のセクシャリティについては
当時はまだわかりませんでした)
なので自然と、
友達になり親友になり
恋人になっていくのでした。
きっとお互いに気持ちが同じように
移り変わっていったのでしょう。
それでは次回をお待ちください!( ´∀`)
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