【あらすじ】
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うっし
「泣き虫は住んでいる」
2013年6月18日
ぼくの中の泣き虫は突如起きた。
心に溢れる色々な
言葉にできない想い。
頭が気持ちに追いつけず
いつの間にか涙は頬を流れていた。
先週末、
僕の兄の結婚式があった。
その時のことだ。
結婚式当日の披露宴で
新郎(兄)・新婦の思い出の写真が
メロディと主に流れる。
兄の小さい頃の写真が流れて
「懐かしいな」と思った。
ホントに懐かしいなと、思った。
話は飛んで結婚前夜のこと。
僕は兄弟で写っている
思い出の写真を見ていた。
小さい時のことを思い出して
懐かしんでいた。
その昨夜のことが
あったためか、
披露宴の最中に僕は涙ボロボロになっていた。
僕の中の泣き虫は暴れていた。
僕はトイレへと駆け込んだ。
僕は小さな頃から泣き虫を飼っている、と
母に教えてもらった。
幼稚園の入園式の日、
僕はぐずって泣いていた。
ハムスターが旅立った日、
僕は一人泣いていた。
猫が旅立った日、
僕は一人コタツの中で泣いていた。
中学の卒業式の日、
僕は男子で一人泣いていた。
もっともっと、
泣いた記憶はある。
そんな泣き虫が
久しぶりに暴れだした結婚式。
幸せな気持ちと
はかない気持ちと
少しの寂しさと
嬉しさと
少しの嫉妬と
懐かしさと苦しさと
笑顔に出会えた一日であった。
そして
ぼくの中の泣き虫は
再び眠りに入った。
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