ボクはぼくなんだ3

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うっし

「今までありがとう」




彼と共に
彼の車に乗り込む。



「卒業式どうやった?」と彼。



「特になんもなく
 卒業証書もらって終わったわ」とぼく。



ほんとに何事もなく
淡々と終わってしまった。



そして車が向かう先は
ぼくの部屋だ。

今まさに
ぼくの大学生活が
終わりを迎えようとしている。







うっし

「この部屋でぼくたちは」




ぼくは大学生活の4年間を
振り返ってみる。



高校生から大学生になった当時
ぼくの隣には彼が居た。



彼を想い過ぎて側に居たくて
この部屋には
正直あまり「住んで」いなかった。



彼の部屋から
学校に通っていた
ようなものだったから

ただの休憩スペースに
なっていたように思う。



彼が留学した時には
この部屋で1人泣いた。



彼が留学から帰った夏に
2人でこの部屋に居た。



彼が大学の試験を受ける時に
ぼくたちは確かにこの部屋にいた。



そして彼は二度と
ぼくの部屋に来ることはなくなった。







うっし

「この部屋でぼくたちは2」




彼と別れて
東日本大震災が起こってから

友達と
この部屋で不安を消しあった。



そしてぼくはまた
この部屋で彼と別れたことを
思い出して泣いて、泣いて、泣いた。



そして落ち着いた頃
彼女と出会い
この部屋で一緒に
シチューを食べて温まった。



「男の人と付き合ってた」
と彼女に打ち明けて
泣いた時もこの部屋だった。



そして別れる時もこの部屋。



いつでも静かに
この部屋は受け止めてくれた。







うっし

「この部屋でぼくたちは3」




今の彼と出会い
この部屋に彼は一度来た。


彼との出会いがまた
ぼくの運命を大きく変えたと思う。



行き先のないぼくを
受け入れてくれた。



そして今日
ぼくはこの部屋を出ていく。



色々なことがあったけど
彼となら
この先大丈夫だと思う。

今はそんな気持ちが
ぼくの中から溢れていた。






うっし

「門出の時」




ぼくは
必要最低限の荷物は彼の部屋へ
あとのものは実家に送った。



宅配業者が
部屋の荷物を綺麗に持ち去り

少し掃除をしたのちに
ぼくは部屋をでた。



そして彼と共に
車に乗り彼の部屋へと向かった。






おまけ


ついに、
ぼくの大学生活が終わりました!

彼と一緒なら
この先は大丈夫だ、
と思っていて不安はなにもなかったです笑


初めての同棲、
初めての土地、

初めてのことだらけを
迎えるぼくと彼は一体これから
どうなっていくのか?


みなさま引き続き
よろしくお願いします( ´∀`)



応援よろしくお願いします!(´∀`)♪

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